ビットコイン今後の価格3000万の現実味は?『多くの人がいずれ購入することになる』
現在、ビットコインをはじめとする暗号資産市場は2017年12月の高値から2018年上がったり、下がったりを繰り返しながらドンドン下降してきていました。今年2019年の春頃から市場が変化して、5月には今年の高値を更新している状態です。2017年のプチバブルを乗り越えて再び輝き出すのか?10年後のビットコイン3000万円を考えてみたいと思います。
暗号資産(仮想通貨)市場を取り巻く世界の金融状況
暗号資産(仮想通貨)の時価総額は?
2017年12月の暗号資産市場の時価総額は100兆円目前だった。約95兆円の市場規模です。現在の暗号資産市場の時価総額は当時の3割くらいの価値に縮小して28兆円規模になっています。(コインマーケットキャップで確認することができます。)
ビットコインドミナンスは50%
ビットコインの市場での占有率は現在50%(時価総額14兆円規模で第1位)占有率をドミナンスという言葉で表されますが現在のビットコインドミナンスは50%です。2017年の半ば以降からドンドン下がっていき、最低で30%くらいにまで落ち込んだ時期もありましたが、下落局面が長く続くことでビットコインドミナンスが高く推移しています。
ビットコイン単体での検証をしていますが、タイトルのビットコインとは『ビットコインBTC・ ビットコインキャッシュBCHABC・BCHSV』の3通貨を総合して定義しています。
世界のGDPは9000兆円
年間の世界GDPは79.9兆ドル(約9000兆円)
国際通貨基金(IMF)の統計によると、2017年の世界の国内総生産(名目GDP)は79.9兆米ドル、内訳は世界第一位の米国が19.4兆米ドル、第二位の中国が12.0兆米ドル、第三位の日本が4.9兆ドル、第四位がドイツで3.7兆ドルなどとなっている。シェアでみると、米国が24.3%で4分の1を占めており、中国は15.0%、日本は6.1%、ドイツは4.6%である。
世界に流通している通貨 供給量は9500兆円
世界のマネー供給量:83.6兆ドル(約9500兆円)
日本国内で流通している円は約100兆円超え。
2016年4月の1ヶ月の流通シェアランキング
(三井住友アセットマネジメント:なるほど・ザ・ファンドより)
基軸通貨の流通は約80%を占めている
現在国際的に流通している基軸通貨は5種類でアメリカドル・ユーロ・日本円・英ポンド・オーストラリアドルで約8割を占めています。アメリカドルのシェアが4割を超えています。この市場に暗号資産(仮想通貨)は挑もうとしています。
今後も複数の通貨で世界は動いて行くことになるので暗号資産がその一つや二つのポジションを取ることは十分考えられます。(世界中の証券取引所というビッグプレイヤーが暗号資産市場に参入してきています・また準備してきています)
『行き過ぎもまた相場』
物事には、動があればその反動がある。株式相場でも、人気が過熱気味で上に行き過ぎたときには、その後の下げもきつい。いわば、妥当と見られた水準を上向った分だけ、下げのときも予想をさらに下回ることになる。いってみれば“相場の勢い”である。
日本のバブル相場しかり、アメリカのナスダック相場しかり、一度付けた価格にまた戻る習性があるという事もよく言われる相場の格言がありますが、日本の株式市場はその途中と考えられています。アメリカナスダック市場はバブル価格をはるかに上振れしましたね。
『暗号資産(仮想通貨)市場2000兆円』の未来
ビットコインの実需状況は?
実需は進んでいるのか?投資も実需という観点でみるとBTCが一番ですが決済手段としての実需状況ではビットコインキャッシュが広まりつつあります。
60億人が利用する通貨・ビットコインキャッシュBCH
先日のアメリカの大手通信企業の仮想通貨決済を始めるニュースは全世界に衝撃を与えました。もうそこまで仮想通貨が来ているんだと。
ビットコイン世界の基軸通貨に割り込む可能性は?
2000兆円市場を目指すのが『暗号資産(仮想通貨)市場で世界中の著名人が目標値を述べている。
ナイジェル・グリーン氏(金融コンサル会社デビエグループのCEO)
投資や資産運用サービスの金融コンサルティング会社デビエ(DeVere)グループのナイジェル・グリーンCEOは10月24日付リリースで、仮想通貨市場は次の10年で前例がないほど飛躍し、また、ビットコイン(BTC)は、現在のシェアを著しく縮小させると主張した。
「ビットコインは仮想通貨革命の始まりで、世界の通貨の扱い方、トランザクション、ビジネスの方法、資産管理の方法を変えてきた。全てはビットコインから始まった」「しかし、ビットコインの仮想通貨領域における影響力とドミナンスは、次の10年間で著しく低下するだろう」ビットコインのシェアが低下する理由は、仮想通貨の導入が拡大するにつれて、官民からより多数の仮想通貨が発表されるようになり、競争が激しくなるからという。また、法定通貨から仮想通貨へのシフトは加速し、向こう10年の仮想通貨市場の規模は、現在から少なくとも5000%に拡大すると主張した。10年後の仮想通貨市場は20兆ドル(約2242兆円)になると記している。「主要な機関投資家や個人投資家、金融機関、規制機関などの数が増加しているのを見ると、仮想通貨は未来のお金なんだと思う」
SBI CEO北尾氏
北尾社長によれば、仮想通貨のバリューはゼロだと主張する人もいるが、現在の規模に達した市場がゼロになることはない。ノーザン・トラストやモルガン・スタンレー、シティバンクなど金融大手が仮想通貨市場に注視しており、向こう10年で市場は2000兆円には達すると考えている。
バイナンスCEO CZ氏
I still disagree with this. I will say "crypto will absolutely grow 1000x and more!" Just reaching USD market cap will give it close to 1000x, (that's just one currency with severely restricted use case), and the derivatives market is so much bigger. https://t.co/bvSttEeCmc
— CZ Binance (@cz_binance) September 12, 2018
アメリカの機関投資家の動き
Greenwich Associatesは最近見られた機関投資家の動きを取り上げて説明しました。
1.先月、ニューヨーク証券取引所の親会社ICEはマイクロソフトやスターバックス等大手企業と提携し、規制に準拠した仮想通貨取引所Bakkt の開設案を発表しました。
次に、米国大手仮想通貨取引所Coinbaseは最近、『Coinbase カストディ』など、機関投資向けのサービスを始め、さらに、コインポスト で報道したように、世界最大の資産運用会社BlackRockと手を組み、仮想通貨ETFの申請を検討しているとBusiness Insider.de によって判明されました。
2.米国巨大投資銀行ゴールドマンサックスも出資する、ブロックチェーンの送金プラットフォームを提供する米国企業Circleは現在、カストディサービスを提供するために米規制当局と連携しており、また、コインポスト でも報じたように、『すべてのものがトークン化される社会』を目指しているとされています。
3.米国の大手金融サービス企業Fidelity は仮想通貨取引所の開設を目論み、システムエンジニアなどの人材を募集するとBusiness Insiderから報じられました。
4.大手投資ファンドGrayscale社の最新資産運用報告によれば、2018年上半期(H1)における仮想通貨投資額が増加しており、しかもその56%が機関投資家によるものとのことです。
5.世界No.2の証券取引所Nasdaqは、機械学習や自然言語処理などの技術を用いて、Twitterなどのソーシャルメディア上の仮想通貨に関する投稿を元に、価格予想を行う、機関投資家向けの仮想通貨分析ツールを開発していると報じられました 。
6.米国における、仮想通貨に関する法律作りが整っていないため、それを進めるように、CoinbaseやCircle、Digital Currency Groupを含む、米国複数の有名ブロックチェーンファンドや大手取引所が『ブロックチェーン協会』を発足し、首都の立法側へのロビー活動(業界に関する税金やKYC/アンチマネーロンダリング等)を行う計画を始めました。
(コインポストより)
機関投資家の72%は暗号資産市場が普及する
米国大手マネジメント・コンサルタント企業Greenwich Associatesは、北米・ヨーロッパ・アジアの機関投資家を対象に仮想通貨の将来性に関して、アンケート調査を行いました。
調査対象者とは、アセットマネージャー、投資銀行、ブローカー業者及びヘッジファンド企業を含む多岐にわたった組織と据えられている様です。 Greenwich Associatesの調査概要では 「今年は、仮想通貨市場全体の時価総額がATHから70%以上下落したものの、機関投資家向けの仮想通貨投資環境づくりに対する熱意と努力が弱まることは無かった。『対象者の実に72%の仮想通貨が普及する』という結果がアンケート結果に見られています。
『多くの人がいずれ購入することになる』
世界のGDPの総額・世界の通貨流通量と紹介してきましたが、専門家の予想通り進んで行くなら、いずれ世界中の人達がこれから体験する事は『多くの人がいずれ購入することになる』現象を目の当たりにすることではないでしょうか。
世界で流通している通貨市場で暗号資産が 2000兆円市場まで成長して行くと仮定するなら、単一で通貨流通するとは考えづらいので、大きく分けて3つくらいの暗号資産(仮想通貨)で寡占化が進むのではないかと予想しています。(ロングテールで沢山の通貨は共存していると思いますがビッグになる通貨は3つくらいではないでしょうか)
ビットコインで600兆円の時価総額を獲得すると約2000万枚の発行数で割る計算をすると・・・・
『1ビットコインあたり3000万円の計算になる』
ということで市場が拡大して行く過程で全然現実味のない話ではない事がわかります。『多くの人がいずれ購入することになる』を信じて引き続き暗号資産(仮想通貨)市場を見守っていきたいと考えます。